おひさまと
なかよく付き合いたい
紫外線から肌を守るために
知っておきたいこと
赤ちゃんの肌はとってもデリケート。
肌にできるかぎり負担をかけない紫外線対策とは?
ママから寄せられた不安や疑問を元に、日々の暮らしでできる工夫をまとめました。
Method 01
日光浴って必要?
昔、子供が外で遊んで真っ黒に日焼けすることは、健康の代名詞でした。
それにより、1998年まで母子手帳には「日光浴」を推奨する文章が書かれてありましたが、今は「外気浴」と書き換えられています。
身体や心の健康にとっては、おひさまの光が必要です。
しかし おひさまから出る何種類もの光のうち、「紫外線」は肌にとって百害あって一利なしと言えます。
赤ちゃんの肌はバリア機能が未完成のため、大人よりずっとダメージを受けやすくなっています……。
肌に直接紫外線が当たるような「日光浴」は、避けた方が良いのです。
おひさまの光が身体の健康に必要なのはビタミンDを作るためですが、そのために必要な日照時間は、顔と両手足に浴びた場合で、だいたい一日5分程度で十分だと言われています。
Method 02
紫外線から子供を守る
具体的にお子様をまもる方法
- 日光浴よりも外気浴
- 午前10時から午後2時の紫外線が強い時間帯の外出は控える
- ベビーカーには必ず日よけを(地表からの照り返しにも注意※)
- 日傘をさす(色は黒以外でも良いが、さす時はできるだけ頭のそばで)
- 白や薄い色ではなく、濃い色の服を着る
- UVAはガラスを透過するため、室内の窓側にいる場合も注意が必要
日焼けをしてしまったら
- まず水で冷やす(化粧水でも良いが、使い慣れたもので)、ひどい場合は病院へ
- すでに真っ黒に焼けてしまっている場合も、諦めず紫外線ケア
Method 03
日焼け止めを正しく使う
新生児の場合
生後すぐはできるだけ外出は控え、外出する場合は短時間で。生後6か月後くらいから外出の機会が増えるはずですので、ママと同じようにケアして下さい。
初めて使うとき
赤ちゃんに初めて日焼け止めを塗るときは、簡易の使用テストで確認をしてから使って下さい。
二の腕の内側や、太ももの内側に少しだけ塗って、丸2日間様子を見て赤味や発疹などが出たり、赤ちゃんが肌を掻いたりしたら肌に合わないサインです。
状況によって日焼け止めを選ぶ
今からどこに行くのか、何をするのかなどの目的に合わせて日焼け止めを選びましょう。
日常の外出であれば、SPF20前後 PA++以下で十分ケア出来ます。
Method 04
こんなとき、どうするの?
- Q 01.何を基準に日焼け止めを選べばいいの?
- A 01.レジャーなどで使う紫外線防止効果の高い日焼け止めは、水に塗れても落ちにくい処方で作られていることが多く、メイククレンジングでないとしっかり洗い流せない場合があります。
大人用のメイククレンジングはお子様の肌には負担になることもありますので、通常の石鹸やボディソープなどで洗い流せるものを選ぶと良いでしょう。
また、成分も良く見て選ぶことをお勧めします。「紫外線吸収剤」が配合されていないものを選んで下さい。
「ノンケミカル」とか「紫外線吸収剤不使用」などの言葉がパッケージなどに書いてあります。
また、アルコールや防腐剤は体質によって合わないかたもいるため、パッケージに書いてある全成分表示を読み、「エタノール」「パラベン」などの成分が入っていないものを選ぶと良いでしょう。 - Q 02.全身に塗った方がいいの?顔だけでいいの?
- A 02.服などから出ているところだけに塗れば問題ありません。
見落としがちなのは、首筋や耳まわりです。
また、顔・身体用と書かれている日焼け止めは、顔と身体で同じものを使って頂いても問題ありません。 - Q 03.冬でも塗る必要があるの?
- A 03.紫外線は一年中ふりそそいでいますので、冬でも塗ることをお勧めします。
- Q 04.一日に何回もつけ直す必要はあるの?
- A 04.日焼け止めは、2〜3時間に一度塗りなおすことをお勧めしています。
遊んでいる途中の休憩時間を利用して、木陰や室内で塗りなおしてあげて下さい。
塗りなおすときは、汗を拭いてあげてから塗りなおしてください。
SPF:肌の表皮まで届き、肌を赤くしたりヒリヒリとする痛みを与えるUVBという光を防止する強さの目安です。
PA:肌の真皮まで届き、肌を黒くするUVAという光を防止する強さの目安です。