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悩んだ時のお手伝い
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ご相談窓口
アトピーやアレルギーでお悩みの方々からの、スキンケア、生活習慣・食習慣など、「もしもし、あのう…」ではじまる会話ならなんでもOKです。
認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク
【ZOOMによるご相談】
※以前は電話にてご相談をお受けしておりましたが、新型コロナ禍の影響でZOOMによる個別相談に変更となりました。
■ご相談日時:毎週金曜 ① 11:00~ ②13:30~ ③14:30~
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■費用:無料
お申込みいただいた方には、申し込み完了のお知らせと「オンライン相談」参加用のアドレスとパスワードをお送りします。
詳しくはアトピッ子地球の子ネットワークWebサイト「【オンライン個別相談】参加者募集」をご確認ください。
Q & A / よくあるご質問
皆様より寄せられたご質問から特に多いものをご紹介いたします。
- Q 01.お風呂上りに赤いポツポツがあちこちに出ます。かゆいのですが気がつくと消えています。アトピーでしょうか?(5歳)
- A 01.年齢に関係なく大人でも子どもでもお風呂上りに赤いポツポツが出る人がいます。掻き壊したりしなければその日のうちに自然に消えてしまいます。全身に広がるとか縞状に盛り上がっていくとか、体の左右対称に症状が定着してしまうなど、気になる変化がある場合は小児科に相談してみませんか?
- Q 02.夫はアトピー性皮膚炎、私は花粉症です。アトピーや花粉症は遺伝するのでしょうか?
- A 02.花粉症は、体に備わっている防御の仕組みが、タンパク質(花粉)を異物ととらえて、花粉が粘膜にくっついたり吸い込まれたりすると、これ以上体に侵入してこないように過剰に働く状態です。防御の仕組みを「免疫」といいます。
アトピー性皮膚炎はこの免疫の仕組みも影響していますが、それ以外にも皮膚のうるおいの状態とか、皮膚に備わる防御の仕組みなどが影響して症状が出ます。
「免疫の働き方」は遺伝しますが、症状の出る場所や症状の出方が遺伝するわけではありません。 - Q 03.食事をしているときに口の周りが赤くなり頬にまで広がることがあります。食物アレルギーなのではないかと心配です。(1歳)
- A 03.乳幼児の肌はやわらかく繊細です。食べ物が皮膚についたまま乾いてしまったことによる影響や、食べ物に含まれる塩分の影響など、些細なことで赤くなったりかゆくなったりしますが、多くの場合は皮膚を清潔にすることで赤みは引いていきます。いつまでも赤い状態が続いたり、赤いところが傷口になったり、赤いところがどんどん広がるようなことがあったら、小児科に相談しましょう。
赤ちゃんの機嫌がよいか、元気に過ごしているか、食後の様子を見守ることも大切です。 - Q 04.手足がいつもカサカサ。実家の母は「清潔にしていればそのうち治る」と言いますが、時々掻いているので気になります。(3歳)
- A 04.30年、50年前と今では子どもたちの生活環境は大きく変化しています。住環境が快適になってきた分、エアコンの普及や室内の気密化によって皮膚は乾きやすくなり、温度変化への適応は苦手になりました。夏でも冬でも汗まみれで外でずっと遊んでいられるような場所も少なくなりました。何かの理由でカサカサになった肌を回復させるには、少しだけ手助けが必要なのではないでしょうか。皮膚の渇きが原因でかゆくなっているだけなら、皮膚に刺激の少ない保湿クリームを塗って様子をみませんか?
- Q 05.飼っている犬は家族同然。子どもは二人ともアトピー性皮膚炎。医者から「できれば動物は飼わないで」と言われた。どうしたらいい?(9歳と7歳の姉弟)
- A 05.家の中で飼っている場合は外で飼えるよう環境を整え、家の中には犬の毛やフケが室内に残らないよう1度徹底した掃除をします。玄関にミニ掃除機や接着シートがついたコロコロを置いて、外で犬と遊んだ後は家の中に犬の毛を持ち込まないような対策をします。手洗いやうがいも大切です。難しいのは家で飼っていた犬が外の環境になじめるまで時間がかかる場合があること。その間、近隣対策も必要。家族が大変な思いをすることもあります。
- Q 06.保育園のプールに入るとアトピーが悪化する。小児科でステロイドをもらって使ったらすぐキレイになるが、またプールに入るとすぐガサガサになりかき壊してボロボロになる。こういうことを繰り返すとずっとステロイドを使い続けることになるのが不安。どうしたらいい?(4歳)
- A 06.塩素は皮膚の油分を奪ってしまうので、元々皮膚に潤いが不足気味の人ならすぐにカサカサして痒くなってしまうのだと思います。プールから上がる時にシャワーで丁寧に体を洗い、乾いて傷つきやすい手のくびれやわき腹などを保湿すると塩素の影響を受けにくくなります。保湿剤の塗布を保育園の先生に協力してもらえるかどうかがカギになります。仮に保育園で十分なことができなかったとしても、プールのある日は帰ったらすぐシャワーを浴びて保湿すれば皮膚の悪化をある程度は抑えることができます。治療は医師から出された薬を使い、予防は保湿剤を使うという考え方です。プールの塩素濃度が必要以上に高くなっていないかも保育園に確認してみましょう。
*保湿剤:お子さんの肌に合うクリームやオイルのことです - Q 07.頬がひび割れ手足に赤いポツポツが出て、痒くてかき傷だらけだった。診断されたわけではないが、卵を食べるのをやめたら皮膚がきれいになった。何かの本には卵除去の人は鶏肉もやめた方がいいと書いてあった。やめるべき?(2歳)
- A 07.医師の診断がなくて食品を除去したときは、やめた時期やその後の経過をメモにまとめできるだけ早く小児科医に経過を伝え、その後どうやって食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の治療を進めていくか話し合うべきです。また、食物アレルギーに関連したタンパク質の検知技術や医療技術は日々進化発展しています。鶏肉と鶏卵のアレルゲンタンパク質は同じではないので、卵にアレルギーがあっても鶏肉を除去する必要はありません。ただ廃鶏を食肉として加工するとき、鶏のお腹の中に産み落とす前の卵が残っていると、卵のタンパク質が肉に飛散する可能性はゼロではないと考え、鶏肉も卵と同様と考える専門家がいるのは事実です。廃鶏を食べず若鶏だけを選んで食べればよいのですが、市販の加工肉を選択したり、総菜や外食先で調理された鶏が廃鶏かどうか確認することはほとんど不可能です。お子さんが鶏肉も食べないようにしなければならないほど過敏なのかどうかも医師に確認しましょう。
- Q 08.小児科で卵と小麦の除去を指示されました。皮膚のじゅくじゅくした状態は良くなり胸のゼロゼロや鼻水まですっきりなくなりました。でもこのまま一生食べられないのでしょうか。(3歳)
- A 08.人によって経過はさまざまです。除去していた食品を負荷できるタイミングも重篤度によって異なるようです。一般的には成長と共に消化力が高まり、よく眠り元気に過ごすことで免疫やホルモン分泌や自律神経のバランスが整うようになると、負荷も順調に進み就学前に半数以上の人は食べられるものが増えていきます。小学校の入学時点で除去しなければならないものが残ったとしても、低学年のうちにまた半数以上が食べられるようになるというデータがあります。
- Q 09.いつも耳切れしていて、ほほ、目や口の周り、手のくびれ、お腹のあたりに赤いポツポツがあります。皮膚科でステロイドをもらったのに夫は使わない方がいいと言います。1度使ったらすごくきれいになったので私は使いたいと思っています。(6カ月)
- A 09.なぜステロイドを使いたくないと考えているのか、なぜステロイドを使いたいと考えているのかそれぞれの考え方を少し整理してから、処方した医師に相談してみませんか?
処方された薬を使いたくないというと不機嫌になったり怒ったりする医師もいますが、夫婦で意見が違い困っていることを簡潔に伝えれば、ひどい怒られ方はしないのではないかと思います。
少し気になるのは、「目の周り」にもステロイドを使うことです。赤ちゃんは大人に比べ塗った薬の浸透力が高く目の周りも特に浸透しやすい場所と言われています。通常は使用しないように言われることが多いのです。部位ごとのステロイドの塗り方や分量についても詳しく聞き、どのくらいの期間続けるのかも確認してください。 - Q 10.学校においてある石けんを使うと指先が割れてしまうことに気付きました。担任に相談したところ「薬用せっけんだから安全なものです」と言われました。どう思いますか。(7歳)
- A 10.「薬用せっけん」にはどのメーカーのものにも殺菌力の高い成分が使われていることが多いようです。電話相談では「手がカサカサになる」「指先が割れる」といった声が寄せられています。肌に合わないものを使い続けるのはとてもつらいことです。学校に肌に合う石けんをピチッと袋に入れて持っていく人もいます。お子さんが嫌がらなければそれも一つの方法です。「日本の水道水には次亜塩素酸が含まれているので、15秒くらい指先などを丁寧に洗い続ければ十分殺菌できる」と指摘する専門家もいます。お子さんが納得し、担任の理解も得られる方法を見つけてください。
Column
アトピーと子育てと
電話相談の話題や子育て中の出来事などにふれながら、様々なテーマについて考えます
認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワークは、アトピー・アレルギー性疾患がある患者とその家族を支援し人と自然が共生し多様な価値を認め合い誰もが共に生きることができる社会をつくりたいと考えています。
認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク事務局長:赤城智美