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いじめの話(1)「症状の悪循環が始まった」

小さい頃は身体のあちこちにアトピー性皮膚炎の症状が出ていても、友達からひどいことを言われることはありませんでした。

ところが高校生になって数カ月経った頃、我が子の置かれた状況は大きく変わりました。

それまで症状が出ていなかった口の周りに皮膚炎ができて、すぐに浸出液が出るようになり、瘡蓋が広範囲にできて、口を動かすとそれに亀裂ができてまた浸出液が出る。

止められない悪循環が始まりました。見た目にも痛々しい状態でしたが、マスクをすると浸出液に張り付いてしまってさらに傷口を悪化させるので、しかたなく何も覆うことはしないでそのまま学校に行きました。

口を開けると亀裂ができるため、食事もままならず、話すこともろくにできなくなりました。

その様子を見て男子は今まで通り本人に接する努力をしてくれましたが、女子は違いました。

「気持ち悪いからマスクして」「ずっと下を向いて顔を上げないようにしろ」「少しは人に気を遣え」「学校に来るな」クラスの半数以上の女子がそんな暴言を浴びせたのです。