子どもはかゆみ対策のために柔らかい衣類が大好きになったと親族に話すと、1歳上で同年代の子どもの中でも飛び切り背が高い従兄弟から、お下さがりの衣類をもらうようになりました。
親族は「着古したものだけどいいのかなあ」と申し訳なさそうにしていましたが、いただいた本人はくたくたになって柔らかい肌触りをとても喜んでいました。
背の高い従兄弟の衣類は自分の背が伸びるのを待たなければ着られないものもあって、それをいつ着られるようになるのか楽しみにしているほどでした。
小学校の低学年ともなると、体温調節のために上着を脱いだり汗をかいたらそのままにせずにタオルで拭いたり、自分なりの汗対策もできるようになったので、前ほど肌への刺激対策にこだわらなくてもいいのではないかと、私自身が気を抜き始めたことがありました。
「洗剤残りを気にして2回すすぎをするのも神経質すぎるかな」などと言い訳して手を抜き始めると、子どもの肌は手足の括れたところあたりから、カサカサで血がにじむようになってしまいました。
私の気のゆるみが子どもの皮膚に影響を与えてしまったことが「少しショック」でしたが、我が家で使っている洗濯洗剤は、我が子の肌にはあっていないのだということがよく分かり、確信を得た気持ちにもなりました。
同じような時期に、子どもはお手伝いに興味を持つようになり自分の食器を洗うことがありました。
ところがそんな日は必ず手指に小さな水疱ができて、痒い上になかなか治らず掻き壊してしまうと、かぶれが他の指にも広がっていきました。これは明らかに台所で使っている洗剤のせいでした。
手指に水泡ができない「皮膚に刺激のない」ものを探すうちに、環境にもやさしく手肌にもやさしい石けん類が何種類もあることを知り、ひとつひとつ使って確かめてみることにしました。
ほぼ同じような材料でも、子どもや私の手に合わないものもあり、反対に「これは大丈夫」と思うものも何種類かありました。
台所の洗剤が手指に水泡のできないものにたどり着いてみると、洗濯洗剤も2回すすぎしなくても大丈夫なものがあるのではないかと思うようになりました。
今までは安いものを適宜買っていたので、それをやめて、様々な「肌に優しい洗剤」を探して、少量購入しては使ってみることにしました。