株式会社日本免疫粧研 / JAPAN IMMUNITY COSMETICS LABO

Column

子育てとアトピーと

電話相談の話題や子育て中の出来事などにふれながら、様々なテーマについて考えます

もう一度「薬のこと」

今回は私自身のことです。

子どもが2歳になった頃、卵、乳、小麦の食物アレルギーと診断されました。

その後キウイフルーツとトマトも食べると唇がパンパンに腫れるので、食べないリストに入りました。

それ以来、我が家では子どものアレルゲンを家の中に持ち込まない暮らしをしていました。

子どものアレルゲンを食べない暮らしを3年ほど続けていると、不思議なことに長年患っていた私自身の喘息はまったく起こらなくなり、鼻炎もだいぶ落ち着いたことに気づきました。

当時の子どもの主治医にそのことを伝えると「元々あなたもアレルギーがあったのに診断や治療に出会えていなかったということだと思う」と言われました。

自分の診断と治療に踏み込んだのはそれからずっと先のことでしたが、まずは「私は乳成分と卵に注意した方がいいようだ」という自覚が芽生えたのは確かです。

私はそれまでも飲み薬や点滴薬でアナフィラキシーショックをおこしたことがあり、体に合わない薬があることはわかっていました。

過去に自分がアナフィラキシーを起こした薬について詳細な成分確認をしてみると、飲み薬は「糖衣錠などに使われている乳糖」が原因だったり薬の主剤成分が合わなかったり、点滴薬は保存料が原因らしいという具合に、合わない原因も一様ではないことを医師と確認することができました。

子どものアレルゲン除去と一般食に至るまで長い道のりがあり、その後に自分のアレルゲンも以前のように食べられるようになるまで10数年を費やして、最近はまあまあ普通の食品が食べられるところまで来ていました。

それですっかり気をよくして、昨今はいろいろなことへの警戒心が薄れていました。

そしてつい最近失敗しました。

頬がパンパンで瞼もぼってりして、だるくて困った日々があったのですが、原因はいつも飲んでいる頭痛薬をジェネリックへ変更したせいでした。

テレワークが定着し人と会わなくなり、自分のことに思い至るのに時間がかかり体に合わない薬を1週間近くも飲んでしまいました。

それでたぶん悪化させたのではないかと思います。

久しぶりに会った友人に「腫れてるねえ!」と言われ、なんだかだるかったのよと言い訳しながら、牛乳が飲めるようになったからと言って薬に含まれる乳糖に対しても大丈夫になるとは限らないのだなと、反省した次第です。

他人事のようですが、アレルギー体質の人がジェネリックを選択するときは成分変更があることに注意しないといけなかったのです。

子どもに今回の顛末を話すと「母ちゃん頼むよ~」「自己管理大事~」とLINEが来ました。

Column List

    繊細な男ごころ?(1)

    繊細な男ごころ?(2)

    災害支援でであうこと

    災害弱者支援のこと

    綿毛布と衣類のこと

    電話相談の記録から―

    お母さんのケアにも応援が必要

    おっぱいをやめればアトピーが治る?

    箱ティッシュのこと

    憂鬱や不機嫌はアトピーのせい?

    「すすぎ残りなし」のこと

    処方された薬を勝手に止めてみたものの

    良かれと思われることがつらい

    指先が少し憂鬱

    紙おむつと布おむつどっちがいいの?

    お父さんと娘さんの仲直り

    思春期の身だしなみ

    絆創膏が使えない

    窓を閉め切っていませんか?

    食生活と皮膚のこと

    消毒のし過ぎで手荒れがひどくなった

    マスクで思い出したことがあります

    「自分でできる」を待つ時間

    お化粧したいのに

    化粧したがる我が子に腹が立つ

    残留塩素とかゆみのこと

    子どもの言い分、親の心配。

    たかが耳切れ、されど耳切れ

    「入店お断り」の感染対策のこと

    就職したら肌トラブルが始まった

    痒い場所は身体のシグナルかもしれない

    二重マスク・抗菌マスクのこと

    もう一度洗い残しのこと

    アトピー性皮膚炎は遺伝するのかな

    ニョロニョロはもういない

    大きくなったら治るといわれても

    汗をかく部活動はやめさせるべき?

    動物を飼うこと

    母の手際と猫のこと

    偏食で痩せている-お父さんのチャレンジ-

    偏食で痩せている-責められていると感じるお母さん-

    偏食で痩せている-世の中と折り合いをつける-

    お風呂は悩みの種だった

    コロナ禍でもお医者さんとの対話をやめないで

    アトピー性皮膚炎の再発に気持ちが揺れる

    汗をかきたくなくてじっとしているわが子が心配(1)

    汗をかきたくなくてじっとしているわが子が心配(2)

    プールに入ったら塩素を洗い流し保湿しよう

    関連疾患とのおつきあい(1)

    関連疾患とのおつきあい(2)

    卵アレルギーとストロフルスのこと

    とびひのこと

    抗アレルギー薬のこと

    薬のこと「本当にそれでいいのかな?」

    動物が人里に持ち込むマダニやヒルのこと

    杉の木もないのに春先は目の周りがヒリヒリ

    春先のアトピー性皮膚炎の悪化をわかってもらえない

    ラテックス対策が必要でした

    傷だらけでもついやってしまうシュッ

    もう一度「薬のこと」

    ステロイドのこと

    かゆい眼鏡(1)

    かゆい眼鏡(2)

    新素材のこと(1)オムツ

    新素材のこと(2)食事エプロンやスタイ

    ビタミン補給と二人三脚

    扱いづらい身体のことをお父さん分かってよ

    頬が切れて痛々しかった

    成長と共に傷になる場所が変化した

    皮膚は記憶している?

    ステロイドのこと

    肌着には血や浸出液がついていました

    肌に優しい洗剤探し

    肌に合うもの探しは延々と続く