スーパーコンピュータの実験結果では、1重マスクで十分効果があり、二重マスクの飛沫遮断効果の上乗せは数%にしかならないようです。
そうは言っても、目の下のマスクが当たる場所やあごがヒリヒリする人にとっては布マスクが頼りです。
遮断効果は不織布に劣るので布1枚だけでは嫌がられることもあるので、布マスクでヒリヒリ対策をし、その上に飛沫遮断のための不織布マスクをすることになった人もいるのではないでしょうか。
まだコロナ対策を半信半疑でみんなが始めた頃、眼鏡の上から花粉対策の大きめのゴーグルをして、マスクを2枚重ねて買い物をするおじいさんをスーパーマーケットで見かけたことがあります。
そのときは
「いくらご高齢の人がハイリスクだからといっても2枚重ねはどうかと思う」
と少し冷ややかな目で見ていましたが、1年たった今では私自身が眼鏡に二重マスクをして季節の変わり目と花粉飛散も相まって、くしゃみ、鼻水と手指消毒でくしゅくしゅ、ヒリヒリ、ごしごしの日々を過ごしています。
2倍の遮断効果などもともと期待していなかったのに、2枚マスクで外出すると「効果はないらしいよ」とコンビニのレジのパートさんに声をかけられて少し恥ずかしかったり、「息苦しくないの」と心配されたりしています。
小さい子どもたちはマスクができない場合はしなくてもいいと思っていましたが、処方箋薬局の外の列に並んでいた若いお母さんは
「変異株が怖いからマスクをするよう子どもに言い聞かせています」と言っていました。
「でもマスクでほっぺがカサカサになってかゆがるようになった」と別のママが言います。
「イラストの印刷がしてあるマスクを買ってあげたのに臭いが嫌だと言ってマスクをしてくれない」とこぼす人も。
知らない人同士距離を取りながらマスクの悩み話に花が咲きました。
化学物質過敏を発症した友人は不織布の臭いがつらくて使えないものもあると言っていました。
私も抗菌とパッケージに書かれたマスクをつけたら咳が止まらなくなったことがありました。
多くのマスクメーカーはコロナ対策に気を取られ過ぎているのかもしれません。
マスクはウイルスを遮断するだけでなく、肌にも呼吸にも優しいものであってほしいし薬品の臭いに過敏な人も使える商品であってほしい。