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残留塩素とかゆみのこと

学校や公共施設のプールには水質維持のために沢山の塩素が使われています。

その他にもイオン殺菌や循環ろ過などいろいろな方法もあるようですが、塩素の使われ方が少量であったとしても、敏感な乾燥肌の人からは「プールに入った日は肌の状態が悪くなる」という声をたくさん聴きます。

塩素による皮膚の乾燥のせいで
「屋内プールに行ったのに、その晩は皮膚が熱を持ってなかなか治まらずアイスパックでひやし続けなければならなかった」
「学校のプール授業の後は痛みに近いかゆみになってしまう」
といった経験を持つ人も多いようです。

中には市民プールに行って、海水パンツを下にはいたまま帰ってきたら、海水パンツの形に皮膚が赤くなってしまって痒くて大変だったという、笑うに笑えない経験を話してくれた人もいました。

子どもたちを遊びに連れて行ったお父さんは「シャワーで塩素を洗い流したから大丈夫だ」と考えたようですが、布にしみ込んだ塩素はシャワーを浴びただけでは落とし切れないものなのかもしれません。

塩素は皮膚を乾燥させるので、プ―ルから上がったらシャワーで丁寧に体を洗い、できれば使い慣れているオイルやクリームで保湿することをお勧めしています。

オイルはホホバや椿油、馬油などシンプルなもの、クリームは刺激がある成分が使われていないものを日頃からみつけておくとよいと思います。

オイルとクリームのどちらがいいのかとご質問をいただくこともありますが、使ったときの気持ちよさとか、皮膚の状態がいい感じといったご自身の感覚で選ぶとよいのではないかと思います。

また住宅事情によっては、集合住宅の屋上にタンクがあるところや取水する川の状況などによっては、塩素処理の濃度が高いところもあると聞きます。

季節によっても水質は変化するようです。

自宅のお風呂で「塩素の臭い」を感じるときは、お風呂の後の保湿を意識するとよいと思います。

塩素を除去するシャワーヘッドなども何種類も販売されていますから、そういったものを湯上りに使いその後保湿するという方法もあります。