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指先が少し憂鬱

疲れたり風邪をひいたり、いつものバランスが少し崩れただけで爪の根元部分がささくれて、ヒリヒリ痛がゆいところが広がっていきます。

ちょっと油断するとさらに指先が割れるのはいつものこと。
そうなると絆創膏なしでは痛くてがまんできなくなるのだけれど、どのメーカーの指先用絆創膏を使っても、指の状態が落ち着いて絆創膏が取れるあたりからかゆくなって、絆創膏が触れた場所の皮が全部ぺりぺりむけてしまいます。

気が付くと全部の指の第一関節から先の皮がむけていたこともありました。
たぶん絆創膏と相性が悪いのです。

親子でそんな体質なので、夏の疲れがたまる秋口や風邪がはやる冬場や季節の変わり目には、絆創膏の代用として指先用の網包帯をいくつも指につけていることがよくありました。

毎日せっせと洗濯をするので、子どもの腕のくびれのかゆみを抑える網包帯と、指先用の網包帯と、大小20枚くらいの「にょろにょろ」に似た物体が軒先に並ぶことはしょっちゅうでした。

子どもは絵を描いたり木工品を作ったりする手仕事が大好きだったので、指先用の網包帯をつけるのを嫌がってだんだん使わなくなり、クリームを塗るだけで痛みに耐えているようになりました。

たかが指先、されど指先。

アトピー体質の人の中にはきっと似たようなやりくりをしている人がいるのではないかと思いますが、この体質は本当に厄介ですね。

子どもは成長するにつれ、指先のささくれはほとんどなくなりましたが、手仕事好きは相変わらず。
指先が割れたり紙で切ったりいろんなことがありますが、絆創膏との相性は悪いままです。

肌に優しい絆創膏が新製品で登場するたびに試していますが、今のところヒットなし。

そのうちいいものと出会いますように。
筆者はときどきささやかなお祈りをしています。