イベントが終わった後の通路でおむつのことを質問されました。
「紙おむつと布おむつどちらがいいと思いますか」と少し怒ったように、でも聞かずにはいられないといった様子の女性。
「両方使っている人もいるし、どちらか一方しか使わない人もいるので、一長一短あるのでしょうね。何かお困りのことがありますか」とお聞きすると、
「実家の母は、布にしないといつまでたってもおむつ離れできない。濡れて気持ち悪い感覚を知ることが大事だとうるさく言います。でもうちの子はいくらせっせと換えても布おむつだとかぶれてしまいます。紙おむつじゃないとだめです。」
ところが数日前、母親サークルに参加したら、上の子が7歳になっても紙のトレーニングパンツを卒業できないという人が何人かいて不安なになってしまったというのです。
昼は布、夜は紙と使い分ける人、お出かけの時だけ紙という人もいて、いつも子どものそばにいられる場合もあれば、仕事をしていて保育園に子どもを預ける人もいる。
それぞれの事情があってやり方は自由だと思うけれど、かぶれない方法でないと子どもはつらいですね。
ところで、布おむつでかぶれる理由は、すすぎが足りないことや、生乾きで使うことなどが原因になることもあるんです。
洗剤のすすぎ残りは、布おむつはもちろん、他の衣類やタオル類でも皮膚への影響があります。布おむつは2度すすぎをして、日光によく当てて乾かしたものを使うようにして、皮膚の様子をみることをお勧めします。
そのあとで布と紙をどんな風に使い分けたらいいか考えてみませんか。
女性は少し明るい声になって「そうなんですね。ちょっとやってみます」と会釈されました。
お母さんが口うるさく言うことに怒っていたのではなく、選びようがない状況が嫌だったのかもしれませんね。