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お母さんのケアにも応援が必要

子どものアトピー性皮膚炎について話し合っていてそろそろ電話を終わらせようかというタイミングで「ところで私の主婦湿疹のことなんですが」とか「私の花粉症が最近ひどくて」といった話題が出てくることがあります。

我が子のことが気になるのでそのことをまずは沢山おしゃべりしてほっとするとようやく自分のことにたどり着く感じ。
母だから自分のことは後回しなのはしょうがないことだけれど、母はつらいなあと思うことも度々あります。

アレルギーの症状は遺伝しないけれど、アレルギー疾患になりやすい体質は遺伝する確率は高いので、お子さんのしんどい相談をいただくときお母さんもアレルギー疾患があるというのはさほど珍しいことではありません。

そんな時にとても気になるのは、お子さんの病院には一生懸命通院していて、ケアもしているのに、ご自身は診断されておらず「たぶん主婦湿疹」「たぶん花粉症」とご自身で判断して市販薬に頼っていることなのです。

小さな水疱ができて痒いものの中には洗濯洗剤を変えたりゴム手袋を使うのをやめたり、シャンプーなど刺激の強いものを使う時にビニール手袋を使うなどの生活の中での工夫で驚くほど改善するものもありますが、そうではなくきちんと治療が必要なものもあります。

せめて一度はお医者さんに診てもらいませんか? とつい言ってしまうのですが、そのためには幼児を連れて皮膚科に行くのはつらいので夫や実家の家族の協力が必要になり、それをどうするか一緒に考えることになります。

花粉症も同様で、市販薬の点鼻薬を長期間連用していると鼻の中の毛細血管が刺激され、点鼻のたびに鼻血が出るというような困ったこともおこります。実際そういった悩みを話す人は少なくありません。

子育てだけでなくお母さん自身のケアのために、家族や友達の力を借りられるといいなといつも感じています。