災害に直面し避難を余儀なくされたとき、被災直後は避難所や安全な場所に停めた車の中などにとどまり、時間の経過とともに、自宅に帰ることができない人は仮設住宅や自治体が借り上げたアパートなどに移動する場合があります。
多くの被災地では入浴支援のために自衛隊が仮設のお風呂を提供する場合がありますが、多人数の人が入浴するため「入浴剤」が使われます。
これはやむを得ないことだと思いますが、そのためアトピー性皮膚炎や敏感な肌の人が「入浴剤による皮膚の刺激がつらいので仮設のお風呂に入れない」と悩まれました。
そんなとき水分を多く含み皮膚への刺激が少ない材料を使っている赤ちゃんのおしりふきがとても役に立ちました。
入浴には程遠くても、少しでも不快な状態を和らげるためには必要なものだと思います。
おしりふきを作っているメーカーは沢山あり成分も様々ですから、成分や潤い具合を確かめて自分の肌に合うものを平時から探しておくとよいと思います。
西日本豪雨のときも夏休みの間は小学校体育館が避難場所になり多くの人が暮らしました。
9月からは学校が再開されるため公民館や仮設住宅に移動しましたが、ホテルに仮避難となった人もいました。
ホテルは温度を集中管理しているところが多いため構造上仕方がないのかもしれませんが、「空気が乾きのどがカラカラになる」「顔がカサカサになった」という声も聞かれました。
普段は普通に過ごす室内でも建物が変わり環境が変わると、いつもより意識して肌の保湿が必要になることもあるのだなと感じました。
緊急対処で配布されるお弁当は、仮にアレルゲン対策ができたとしても野菜不足はついて回ります。
そういったことも肌が乾くことと関係しているのかもしれません。
防災グッズの中に保湿用のクリームを入れておくこともお勧めしたいと思いました。