最近の科学番組などを見ていると腸は脳と同じような働き方をする臓器だとか、皮膚は記憶媒体だというような新しい知見が出てきて驚くことが増えたような気がします。
子育てのあれこれを思い出していて「そういえば・・・」と新しい知見に符合するような出来事を思い出しました。
子どもが中学3年生になった頃、村のお祭りでおみこしを担がせてもらい、ご褒美に地元のおじさんからビールを進められたことがありました。
子どもは小さかった頃、小麦がアレルゲンで食べることができなかったのですが、除去負荷の治療によって数年で食べられるようになりました。
しかし、ビールの麦芽は経験がありません。
小麦と麦芽は関係ないかもしれません。
もとより成人していない子どもにビールを勧めるのは問題ですが、子どもは一口いただいてしまいました。
そして案の定というべきか、その夜は問題なかったのですが、翌日、気が付くと口の周りや頬のあたりが赤く腫れだんだんと侵出液まで出てくるようになりました。
傷が出て数日たって、おさまった場所もあるけれど治りにくい場所にところどころかぶれた肌が残っている子どもの顔をしみじみ眺めてみました。
子どもはバツが悪くて眺められるのをとても嫌がっていましたが、私はとにかく驚きました。
小さい頃、治りにくくて傷が消えない場所だった所と今の傷口がまったくいっしょの場所だったからです。
そういえば歯医者さんにラテックス手袋で触られたときも、ひりひり痛い場所が同じだったことを思い出しました。
見た目は普通の皮膚なのに、ことが起こるとヒリヒリしたり、腫れたり、ジクジクしたりする特定の場所があるなんて、皮膚はやっぱり何かを覚えているのかもしれません。
ひと山超えてほっと一息ついたり安心したりしていると、また傷ができてケアをすることになる、アトピー性皮膚炎もしくはアトピー体質とはそういうものなのでしょうか。
親の手が届かなくなったら自分で何とかするしかないのだけれど、ちゃんとできるようになるのかな、心配や不安は尽きません。