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コロナ禍でもお医者さんとの対話をやめないで

2月を過ぎると花粉飛散の影響で、いつものアトピー性皮膚炎の状態が悪化したという話題が増えてきます。

今年は4歳の子の目の周りと鼻のまわり、唇周りが擦り切れて赤くなって痛々しいという電話をいただきました。
 
マスクをして保育園に行かせるのがかわいそうで、1週間ほど保育園をお休みするうちに子どもは再度の登園が難しくなり、お母さんの職場の経営状態が悪化しとうとう退職することになったというお話も加わり、山あり谷ありの日々のことをお聞きしました。

鼻と唇の擦り切れはマスクのせいで、不織布マスクが痛くて使えないためお母さんの手作りガーゼマスクを子どもは気に入って使っているとのことでした。

上手に口と鼻をふさいでいるが、ガーゼなので感染症対策としてはほとんど意味をなさないのではないかという思いがよぎる。

でも買い物の時など人との接触があるときは何もしないわけにいかないのでそのマスクを使っている。

目の周りは赤く縁取りされて眼鏡をかけたみたいになっているのでマスクをしている顔は本当に具合の悪い子に見えるとのことでした。

手足のくびれの内側や腰回りに少しアトピー性皮膚炎があり、日常的に症状が悪くなったりよくなったりを繰り返しているのだそうです。

目の周りと耳切れがひどくなったけれど新型コロナ禍に病院に行く気になれず、花粉症対策についてとりあえず話を聞きたいというのがお母さんの気持ちでした。

花粉症対策は家に花粉を持ち込まないことが大事なので、室内の徹底掃除とあわせて外出先から戻ったら衣類を洗濯機に入れてしまうのが手っ取り早い方法です。

それに取り組むことはさておき、まずは小児科でアレルゲン検査をして子どもの様子を確認した方がいいのではないかとお話ししました。

アトピー性皮膚炎は皮膚の病気と認識されていますが、かゆみが強いと眠りが浅くなったり集中力が続かなかったりして、全体的な体調が不安定になることもあります。

何も対策せずに2年間を過ごしてしまったことがとても気になりました。

様々な出来事があり不安な毎日の中で、感染症のリスクとアトピー性皮膚炎の悪化のリスクを天秤にかけるのは難しいことかもしれませんが、ぜひチャレンジしてほしいと思いました。